ハイキング開催報告

曽根正和

10月21日(日)に行った、初回のハイキングは自分も含め七名の参加者があり、みな元気に予定コースを完了しました。これ以上ない好天に恵まれ、ススキの穂が輝く道を歩き、台湾の背骨に当たる山脈まで雲間に浮かんで見えました。参加者の皆さんは、十分楽しんでいただいたと自負しています。

台北は、ご存知のように周りをぐるっと山に囲まれた盆地です。東西南北、それぞれ特徴のある山々が、比較的簡単にアクセスできます。登山道もかなり整備されており、地元の人々は老若男女を問わず活発に登っています。私は、昨年春に比較的暇になったのを機会に、山登りを始めました。そして気がついたことは、台北に二十年近く暮らしていながら、こうしたよい環境を全く利用せず、残念なことをしたものだ、と思っています。台北に暮らす稲門会の皆さんも、近くにあるこれら山歩きをしていただければ、健康にもよく同時に台湾の地理や自然を身を持って体験していただけること、うけあいです。

今後も、台北周辺の山々で、魅力あるハイキングを企画していきます。みなさんもふるってご参加ください。

(参加者の伊豆田さんと豊永さんには、感想文を書いていただきましたので、以下に紹介します。)

伊豆田幸世

「台湾には富士山より高い山が8つもある。」

前回初めて参加した稲子会で、曽根さんが陽明山ハイキングのお誘いをしてくださった際にそう話し始められたのが印象的だった。「台湾は九州ほどの面積しかありませんが、実に素晴らしい山々に恵まれています」とのこと。

確かに、台湾にはお世辞ではなく本当に美しい自然に巡り会える場所がたくさんある。
今年初めて訪れてみたタロコも、日月潭の景色も、ひさしぶりに自然の美しさを再認識させてくれたし、かつて台湾を発見したポルトガル人が「Ilha Formosa (美しい島)」と言ったというのもうなずける気がした。
ただ、台湾の山はまだ登ったことがなかった。しかもガイド役をしてくださる曽根さんは玉山にも登られたベテランクライマー。当日は一般ルートから外れた穴場も案内してくださるとのことだったので、絶好のチャンス!と思い参加を決めた。

当日は秋晴れの好天気に恵まれ、最高のハイキング日和となった。

朝8時に剣潭駅を出発し、まずはタクシーで陽明山の登山口まで移動。登山口までの登り坂は、サイクリングする人たちがたくさんいる。台湾の週末は非常にアクティブだ。入口付近で記念撮影をして登山を始めると、さっそく勾配のある階段道が続く。のっけから皆さんで楽しいおしゃべりをしながら多少息を切らせつつ歩いていると、気づけば右も左もすすきでいっぱいになっていた。山一面がすすきで覆われているので、遠目から見ると、まるで黄金の絨毯を敷き詰めたような景色が続いている。本当に美しい秋の景色。

スタートから2時間ほど歩いたところで、曽根さんが一般の歩道とは別ルートの穴場を紹介してくださった。土に埋め込まれているロープを辿りながら歩くとそこには界下に台北を見渡せる大草原が広がっている。
みなここでゴロンと横になったり、座っておしゃべりをしたり、思い思いの時間を過ごした。空気がとても新鮮で、空は信じられないくらい青く、吹く風はすがすがしかった。

貴重な台湾の秋を既に120%満喫できた気がする。
結局、およそ3時間程度で目的地に到着。最後に山頂で皆さんと昼食を食べながら楽しいひとときを過ごした。道中も楽しいけれども、山頂でみんなと登り終えて食べるおにぎりはまた格別!!是非また参加したいと思う。
豊永奈帆子
私にとって今回は台湾で初めてとなるハイキングでした。
台湾に赴任してから4ヶ月、台湾料理に魅了されすっかり太ってしまい、2週間ほど前に日本に一時帰国した際には家族からも友人からも「太った。太った。」と連呼される始末。そんな状況に危機感を感じ、「ダイエットになるかも!」という思いから今回ハイキングに参加することにしました。実際に参加した所、運動になったのは然ることながら、眺めの良い景色に癒され、参加者の方といろいろなお話もでき、とても有意義な一日となりました。

今回、特に思い出に残っているのは、ススキに囲まれた山頂で寝転びながら参加者の皆様とピクニックをしたことです。台湾での生活や、仕事上のアドバイスも頂き、改めて稲子会の存在の大きさを感じると共に、「頑張って勉強して早稲田に入って良かった!」と思いました。

今回のハイキングは、初心者にもちょうど良い距離をプランして頂いたお陰で、会話をしながらハイキングを楽しむことができました。

次回もぜひ参加し、より多くの方とお話できるのを楽しみにしています。

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