宜蘭杯国際大学ボート選手権大会応援ツアー報告

1.はじめに

9月13〜14に宜蘭縣にて国際大学ボート選手権大会が開催されました。
我らが早稲田大学も参加するとあって、台北稲門会と校友会は応援団を結成し、母校の応援、そして宜蘭縣を観光してきました。以下にツアー報告をします。

尚、本ツアーはホテル宿泊代を除く移動費や食費等が、台湾政府、宜蘭縣よりからの補助金によってまかなわれています。また宜蘭の宿泊では早稲田OBでありホテルオーナーの陳先生に大変お世話になりました。この場をお借りして厚くお礼申し上げます。
2.第1日:出発〜会場到着

9:30稲門会、校友会30余名を載せたバスは台北を出発し、渋滞の山道を抜けたのち、海岸に出ました。海岸線は長年の波風にて作り出された起伏に富んでいました。宜蘭縣のガイドさんが朝早く台北に駆けつけ、宜蘭縣までの道のりを案内してくれました。景色の紹介だけでなく産業、歴史等々‥年間200日は雨が降る宜蘭は水の豊富な地域で、最近では宜蘭産ミネラルウオーターが多く市場に出回っているそうです。宜蘭の水はうまい。

車中、言わずとしれた寺田氏が応援団長に決定。(満場一致)

13:00頃、海岸沿いの海鮮料理屋に到着。参加各校の応援団が一同に昼食を取りました。料理は味、量とも大満足で、我々早稲田応援団は一足早い美酒(?)に酔いしれたのでした。

14:30頃、冬山河会場到着。台東からは電車で遠路はるばる小清水様一家が到着。冬山河会場はボート会場だけでなく、水の豊富な宜蘭らしく大きな池や遊び場など、家族が休日を一緒に過ごせるように作られています。会場では午前よりボート競技が始まっていたため、見学者も多く既に熱気があふれていました。
3.第1日:応援〜交換会〜開会式

今回のボート大会の模様はメールマガジン「台湾の声」にて速報されていました。以下は、その文章の引用(グレーにて編み掛けした箇所)させていただきます。

2003年宜蘭杯国際名門大学レガッタ1日目 台湾の声編集部/台湾宜蘭県礁渓郷

13日、宜蘭杯国際名門大学レガッタの予選および開会セレモニーが宜蘭県五結郷の冬山河で行われた。

日本から出場した早稲田は強豪ハンブルク、ハーバードにより午後の敗者復活戦に回ることを余儀なくされ、敗者復活戦では台北体育学院に上位進出を阻止された。

慶應は、午前の試合終盤で、台北体育学院を追い上げ、直接準決勝進出を決めた。

午後には、各大学同窓会組織が冬山河に到着した。早慶では、台北稲門会(早稲田)、早稲田大学台湾校友会(台湾人)、台湾三田会(慶應)が参加し、早慶それぞれ30数名の参加者が、観光バスで現場に駆けつけた。

午後の試合で早稲田出場の際には、他チームにはない独特の応援で盛り上げ、会場の注目を集めた。

夕食には、各大学同窓会も招かれ、選手たちと食事を楽しんだ。

開会セレモニーでは、花火ショーや、地元芸能団体によるパフォーマンスがあった。スポーツの祭典にふさわしく、いずれもリズム感にあふれるものだった。

主催者である宜蘭県からは劉守成県長および県議会議長が挨拶したほか、宜蘭レガッタ開始当時県長であった游錫[方方/土](ゆうしゃくこん)行政院長、および海外からの来賓としてセントビンセントおよびグレナディーン諸島の首相が挨拶した。游行政院長は、スピーチの冒頭で「こんばんは」、最後に「ありがとうございます」と日本語を用いるなど、日本関係者に対する歓迎を示した。またこのレガッタを立派な国際チャンピオンシップにしたいとした。各チームからのプレゼントを行政院長および劉県長が受け取り、記念プレートが各チームに贈呈された。その後、人気歌手曽淑勤さんのコンサートも行われた。

14日に行われる準決勝および決勝戦はスポーツチャンネルESPNを通じてアジア16ヶ国への生中継および再放送が決定している。

応援風景(敗者復活戦)
応援団一同 会場の注目を集めた応援

注目すべきは我々の応援が会場の注目を集めていたことです。早稲田応援団は決められた席を離れ、選手に一歩でも近づこうと水に飛び込みそうな勢い。寺田団長の指揮、津山氏の太鼓のもと「ワセダ!ワセダ!」の力強い掛け声が会場に響き渡りました。まさに一致団結した早稲田をここ宜蘭に知らしめた瞬間だったと言えるでしょう。

交歓会の模様

第1日の競技の後、選手宿舎で校友会と選手の交歓会がありました。競技の結果は必ずしも最高ではありませんでしたが、黒く日焼けした選手達の晴れやかな顔が、ベストを尽くしたことを語っていました。そして、明日もベストを尽くすことを我々に誓ってくれました。

開会式
早稲田チーム(明日もやるぜ!) 記念品交換
宜蘭の空を彩る花火 会場メインスタンド

交歓会の後、再度会場に移動し開会式が行われました。来賓スピーチ、記念品交換そして盛大な花火が打ち上げられました。突然点火した花火の火花が我々を襲いました。

4.第1日:ホテルで陳先輩(オーナー)のもてなしを受ける

宿泊先の幼獅大飯店に着いたのは21:00。当ホテルのオーナーは早稲田OBの陳先輩です。昨年全室を改装されたそうで、綺麗で居心地の良い部屋でした。22:00からはホテル内カラオケ室で宴会をしましたが、陳先輩も参加され大変盛り上がりました。特に最後の校歌の大合唱は、世代を超えて我々の心に刻まれるものでした。陳先輩ありがとうございました。
5.第2日:我々は応援に来たのだ!

当所、第2日は観光〜帰宅の予定だったが、北村会長の提案「我々は応援に来たのだから、応援をしよう」により満場一致。朝、我々を向かえてくれたのは、綺麗な観光バスではなくて1996年製いすずのバス(いわゆる公車)だった。
6.第2日:応援〜観光〜応援〜台北戻り

まずは、メールマガジン「台湾の声」より引用(グレーにて編み掛けした箇所)。

2003年宜蘭杯国際名門大学レガッタ最終日 台湾の声編集部/台湾宜蘭県礁渓郷

 10日より世界の名門大学ボートチームが宜蘭県に集まって行われた宜蘭レガッタは2日間の試合日程が14日終了した。

 14日は台湾各地から訪れた観客や各校OBが見守る中で決勝戦が行われた。

 日本から参加した慶應大学が、8年出場ではじめて男子エイト3位に入賞した。1位はハンブルク、2位はプリンストン。地元の台北体育学院は5位だった。

 早稲田大学は11位で、全日本大学選手権以来の不調を克服できなかったが、試合を終え陸に上がったクルーの多くからは全力を尽したという充実感が感じられた。

 利澤簡(リーテッカン)橋近くの司令台で行われたメダル授与では、慶應が台湾原住民の民族衣装を身にまとった少女たちから花束贈呈とキスの祝福を受け、入賞の喜びを満面に表した。

 午後8時半からは、在台日本人デザイン事務所が手がけた県議会がある宜蘭県政中心中央公園で、フェアウェルパーティーが行われた。

 関係者の短い挨拶のあと、入賞校に賞品が授与され、地元の高校生のブレイクダンスや、アップテンポの演奏が流れる中、出場チームは台湾ビールや、ケーキ類を手にとって、互いにユニフォーム交換などの交流を楽しんだ。また、ダンスミュージックが流れると、全体の3分の1くらいの参加者がステージに流れ込んだ。

 とくに早稲田のクルーは、ステージの上でも、世界の有名校に伍して十分にアピールし、また地元、台北体育大学(男女)を含む各チームと積極的に交流し、ハーバード大とは、宿舎に戻った後、「飲み」で決着をつけることになったらしい。両校の選手をはじめ、参加者全員が一体感を感じるすばらしいパーティーだった。

 早慶両校の選手たちは15日宜蘭県内を中心に観光して16日帰国の予定。

まずは、慶應チームおめでとうございました。
健闘及ばず苦渋を味わった早稲田チームでしたが、大会の趣旨であろう交流を深めることについては大いに活躍したようです。「飲み」で決着付けるのも良いでしょう。若さの特権です。早稲田らしいと言う気がするのは僕だけでしょうか?若いチームのようなので、来年以降の活躍を期待しています。

応援風景(Semi Final D)
「がんばれ〜っ」 大接戦!

予定を変更しての応援だったせいか、他校友会の姿は見えませんでした。昨晩の交歓会で「声援は良く聞こえましたヨ」と選手が話したことに気をよくした我々は、選手に一番近い特設舞台を占拠(?)しました。既にスタートしていたボートがどんどん近づいてきます。う〜ん、すこし遅れての2位のようです。しかし、声援が届いたのか1位のハーバードを猛追しはじめ、我々の前ではわずかに抜き去ったように見えました。いいぞ〜いけ!いけ!
が、結果はわずか0.07秒差の2位。おしい!

宜蘭観光
珊瑚法界 南方澳金媽祖から港を望む
蘇澳冷泉(世界でも珍しい21℃の天然冷泉)

次の試合までの空き時間を利用して珊瑚法界(さんご博物館)、南方澳金媽祖そして蘇澳冷泉を観光しました。冷泉では一部のちゃっかりした人は水着を持参していました。筆者もその一人ですが、応援で火照った体を冷やしてくれる冷泉でした。「体の真から冷える〜」と言った表現が以外にも合っている気がします。

応援風景(Final C)
よし、最後のひとふんばり! 「ワセダー!ワセダ〜!」
お疲れさまでした 各校友会集合写真

15時からのFinal C(9-12位決定戦)に合わせて会場に戻った応援団には疲れが見え始めていました。しかし!選手は頑張っているんです!ここは最後のひとふんばり!最後まで我々の応援は乱れることなく会場の注目を集めていたことは間違いありません。16時会場出発、21時台北到着。ハードな日程でしたが、天候に恵まれ、事故も無く、充実したボート観戦ツアーでした。

最後に、本大会・ツアーにかかわった全ての皆様、ありがとうございました。
選手そして稲門会・校友会の皆様、お疲れ様でした。

いい思い出となりますよう。

7.おまけ(リンク集)

幼獅大飯店(宜蘭宿泊ホテル)
早稲田大学漕艇部
2003年宜蘭杯国際名門大学レガッタ

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