開催報告
2016/04/01
【開催報告】早慶新春聯誼會

2016年「早慶新春聯誼会」は台灣三田会の主幹事にて、3月27日に国賓大飯店にて開催されました。
会場の樓外樓には両校校友約160名が集いました。

今回のゲストスピーカーは昨年台湾で話題となったドキュメンタリー映画「湾生回家」の作者でプロデューサーの田中實加さん(台湾名:陳宣儒)でした。
開会に先立ち、会場では特別上映会が開催されました。上映中は目頭を押さえる観客の姿がみられました。

■ドキュメンタリー映画「湾生回家」
「湾生(わんせい)」とは、戦前、台湾で生まれ育った日本人のことを言う。日本の敗戦後、台湾にいる日本人は台湾生まれであっても強制的に日本に送還された。その数は、軍人・軍属を合わせて50万人近く、そのうち「湾生」は約20万人と言われている。本作は、見知らぬ祖国・日本に送還された「湾生」の人々が、生まれ故郷である台湾に里帰りし、懐かしい人々を探し求める姿を追ったドキュメンタリー作品である。

12年の歳月をかけて200人あまりの「湾生」を追い、さらに5年をかけて本作をプロデュースしたのは、自身の祖母も「湾生」であり、台湾を拠点に活動している画家・田中實加(台湾名:陳宣儒)。監督は台湾のアカデミー賞といわれる金馬奨で、1998年に最優秀短編作品賞を受賞した経歴をもつ黄銘正(ホァン・ミンチェン)(『トゥー・ヤング/城市飛行』第14回東京国際映画祭上映)。

本作は2015年の金馬奨最優秀ドキュメンタリー作品にもノミネート。興行収入は1億円を超え、台湾のドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録した。
引用元【第11回大阪アジアン映画祭

校友会林会長、三田会葉会長、両校会長の挨拶のあと田中さんの講演が始まりました。
北京語での講演は、壇上中心でマイクを握り締め、前を見据えてお話される姿は、小柄ながら力強を感じました。

「時空を超えた台日情感」と題された講演内容は、ドキュメンタリーの続きの物語でした。
まず、長期間の取材で出会った湾生へ向けたメッセージが伝えられました。
「いつか私は湾生に変わり、台湾と日本にあなたたちが存在した物語をお伝えします。この物語は愛です。時間や空間が分かつことのできない大きな愛、日台友好の絆を牽引した愛です!」
湾生その後のエピソードを3つお話されました。
いづれも離れ離れになった家族の絆、そして忘れられぬ台湾への想いでした。
今日に至る日台友好の源がここにもあることを感じました。
「一つの願いが人を幸せにする、必ず幸福になれるのです!」と講演は締めくくられました。

講演の後には写真撮影が開催され、そして梶清さんの乾杯にて会食がスタートしました。

その後はいつもの懇親光景です。
会場のあちこにちは両校交えた交流が広がっていました。

最後は両校校歌・エールの交換で、華やかな会はおひらきとなりました。
(鶴羽さんありがとうございました)

台灣校友会、台灣三田会幹事みなさま、大盛況でした。お疲れさまでした。
参加頂きましたみなさま、また来年お会いしましょう!
ありがとうございました。

■開催模様
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