2011年度「早慶新春聯誼会」開催報告

台北稲門会事務局

2011年「早慶新春聯誼会」は台湾校友会事により、3月25日に国賓大飯店にて開催されました。

会の冒頭、東北関東大震災の被災地に向け黙祷が捧げられました。
開催判断は難しかったことと想像しますが、今回のように日本が未曾有の国難に直面した時にこそ一致団結し、下を向くことなく、元気を出す機会を持てたことは意義があったと感じました。

さて、参加した留学生の方から感想を頂きましたので紹介します。

■新春会感想文(川畑さん)

毎年台北で行われるという早慶新春聯誼会が、今年も盛大に開催された。いつもの稲門会の集まりとは違って、陸の王者慶応の皆さんと一緒に催される一大イベントである。というわけで、僕としては少し緊張気味である。受付早々、三田会の受け付けにて自己紹介申し上げたのは凄く恥ずかしかった。

今回の講演者はノーベル化学賞を受賞された李遠哲様。「面對21世紀的挑戰」という題目のもと、環境問題に対する早期取り組みが如何に大事なのか、非常に流暢な日本語でお話頂いた。ノーベル化学賞受賞者であると伺って、専ら文系の道を歩んできた私は直ぐに拒否反応を示したのではあるが、写真や統計を使った御説明は非常に分かりやすく、環境問題の深刻さがより身近に感じられた。僕の通う語学中心ではゴミの分別は事細かく決められているし、マイ箸を持参する友人も多い。MRTも紙切符ではなくプラスチックでできた使いまわし可能なコインを使っている、など少し考えるだけでも周りには環境を考えたものがあったりする。環境問題と聞いてもあまりにも規模が大きすぎて実感がわかないが、こういう気遣いやちょっとした関心の積み重ねが大切なのだろうなと思った。

山田会長の乾杯から晩会は始まり、慶応から台湾大学に留学されている斎藤さんのジャグリングや中国駒、“かわいい”をやたら連呼するマジシャン・ジャックさんのステージを交え、会場は凄く盛り上がった。
会の終わりは、岡本所長に代わっての早川さんの力強いエール。早稲田の校歌は本当に歌っていて元気が出る。慶応の校歌も聞いて、早慶戦を思い出して胸が熱くなった。母校の校歌を歌うことは私にとっては本当にパッションが溢れだすことだし、それが日本を超えて台湾で行われているということに僕は凄く特別な感情を抱く。毎回の会の最後に皆さんと校歌を歌うのが、実は密かな楽しみになっている。

今回の会の初めに、今回の東北関東大地震で被災された方への黙祷の時間が設けられた。実を言うと、地震が起きてから国外で生活する一人の日本人として、こんなに悲惨な状況にある日本を目の前にして、何もできず何も行動を起こせずにいる自分に対して凄く嫌気がさしていた。今回の会で多くの人の想いを直接伺うことができて、自分にできることを今は一生懸命やることが、大袈裟かもしれないが将来のためになるのかもしれないと思うようになった。これだけ強い想いを持った方々がいるのだから、私も負けずにいつか自分を育ててくれた日本や台湾に恩返しできるようになろうと、そう思った会でもあった。


私もいろいろな方とお話をしましたが、ある方が「早稲田あっての慶應!慶應あっての早稲田!」とおっしゃっていた言葉が心に残りました。そう思いながら会場を見渡せば「日本あっての台湾!台湾あっての日本!」だと、感じた次第です。

最後に、早慶新春聯誼会の幹事台湾校友会のみなさまにお礼申し上げます。
大変お疲れ様でした。

ご参加を頂きましたみなさま、ありがとうございました。
また来年お会いしましょう!

■開催模様

このウィンドウを閉じる