2011/02/18
台北稲門会事務局

台湾研修、学生との懇親会

 日台稲門会会長の岩永さんが講師を勤める台湾講座の研修旅行も、今年で3回目となります。台北稲門会では恒例の懇親会を2月16日に樺慶川菜ににて開催しました。研修旅行団17名を含む総勢33名の参加を得て、最後には校歌、エールそして紺碧の空の大合唱と、大変盛り上がりました。会を運営してくれました留学生諸君より、開催報告が届きましたのでご紹介します。

■懇親会感想文(川畑)

 岩永先生率いる台湾研修団の学生が台湾を訪れるということで、台湾で勉強している早稲田生の一人として、2月16日の懇親会に参加させて頂いた。1ヶ月程前、岩永先生が台湾に来られた時に、先生には初めてお会いした。美味しい御飯を御馳走になりながら、先生の御経験や台湾との関わりについて大変興味深く伺った。同時に、台湾の抱える歴史や台湾の親日性に関して質問され、何も答えられない自分を本当に情けなく思った。台湾に来てもう半年が経とうとしているのに、これまで表面的にしか台湾と関わってこなかったということに気付かされた。

 懇親会は山田会長や萩谷さんから"国際性"というキーワードで御挨拶を頂いた後、岩永先生より台湾研修の御説明を頂くという形で始まった。研修学生は、現地に住む台湾の方でも入れないような場所を見学したり、李登輝総統を筆頭に経済界の著名人の方のお話を伺ったりと、羨ましい経験をされていた。私も李登輝総統のお話を伺いに行くつもりではあったのだが、3日前に宣告された流行感冒で体調も優れず断念せざるを得なかった。そして研修学生を中心に自己紹介が始まり、あたかも高田馬場の居酒屋にいるかのような錯覚に陥るほど早大学生らしい盛り上がりが見られた。全ての研修生とはじっくりと話す時間はなかったが、それぞれが異なる経験から台湾に関心を持ち、このように研修生として台湾に来られている皆さんとお会いすることができ、本当に勉強になった。そして、何より刺激を受けた。同じ学生として負けたくないと思ったし、それ以上に日台の交流のために一緒に頑張りたいと思った。会の最後は全員で早稲田大学の校歌を歌ったのだが、勢いの有り余った学生を中心に紺碧の空を歌い始め、最後は早慶戦の応援さながら全員で肩を組んで大合唱した。本当に不思議である。早稲田という一つの共通点のもとに、年代を問わずそれぞれの想いが集まるこの瞬間が、台湾でも日本と同様に存在しているのである。

 岩永先生に初めてお会いしてから、もっと真剣に一人の日本人として台湾と関わりたいと思うようになった。研修生との会話を通じて、一歩も二歩も遅れている自分ではあるが、一人の早稲田生として、何とか負けないように頑張りたいと思った。二次会が終わってからの翌朝、期末試験の最中に席を立ちトイレに駆け込んだ。試験後、台南での鹽水蜂炮にひとり参加するバスの中でも、途中トイレに駆け込んだ。早稲田での懐かしい生活を思い出した。色んな方のお話を伺って、台湾で学ぶ一人の日本人留学生として、もっともっと台湾との交流を深めようと心から思った。


 また、留学生の伊藤君の送別会がサプライズで開催されました。山田会長をはじめ、みなさんの気遣いに、少々感情を抑えられないところも垣間見せていましたが、4月からは日本で社会人として頑張ってくれることでしょう。そんな伊藤君から離台の挨拶が届いております。

■離台の挨拶(伊藤)

 先日は、懇親会において私の送別会を開いてくださり、誠にありがとうございました。まさかのサプライズで少々動揺してしまいました…

 山田会長からカエルの飾りのついた「茶海」をいただき、この「茶海」に台湾に「帰る」という意味が込められているという話を聞いたときは、本当に胸がいっぱいになりました。感謝の言葉をどう表してよいか分からず、ただただ目頭が熱くなるのをこらえていました。送別会をしていただいて、改めて自分は日本に帰らなければいけないのだと実感し、今この原稿を書いている間も寂しさがこみ上げています。今まで何も感じなかった一分一秒の時の流れが、台湾を離れる寂しさから今ではとても重く感じられます。

 2008年7月に台湾に来てからの2年半、本当にあっという間に時間が過ぎ去っていきました。今振り返れば、大学院生の割にはろくに勉強もせず、遊んでばかり飲んでばかりの院生生活でした。それでも、台湾ではたくさんの人々との出会いを経験し、たくさんの人々に支えられながら充実した時間を過ごすことができました。台湾での日々が楽しすぎて、台湾を離れられなくなる病気、通称「台湾病」にかかる一歩手前でした。

 そしてまた、この台北稲門会を通して、たくさんの素敵な早稲田の先輩方にお会いすることができました。生意気な口をきいたり、無礼な態度をとったりと、先輩の皆様にはご迷惑をおかけしたことがあったかもしれませんが、それでも若輩者の私を温かく迎えてくれた稲門会の皆様には、本当に感謝の念でいっぱいです。

4月から日本で社会人として、新たな人生のスタートを切ります。台湾は私の第二の故郷です。そして、台北稲門会は私の第二の心の故郷です。いつか台湾に戻ってきて台湾に恩返しができるように、台北稲門会に戻ってきて皆様に成長した姿を見せられるように、台湾に戻れる日を夢見ながら一歩一歩自分の人生を歩んでいきたと思います。繰り返しになりますが、台北稲門会の皆様、本当にお世話になりました。またいつか皆様と再会できる日を夢見て、再見!


 みなさまありがとうございました。また来年もお会いしましょう!
■ご協力ありがとうございました

非常謝謝 『ありがとうございました』
磯産ご夫妻
(岡本さんゲスト)
はるばるのご参加
箱根駅伝総合優勝色紙
山田会長 伊藤さん送別品
萩谷さん 飲食費カンパ
春名さん 飲食費カンパ
岡本さん 芋焼酎
早川さん、伊藤さん、川畑さん 懇親会手配・運営
参加各位 盛り上げて頂きました

■開催風景


■ご報告:16日自由時報訪問の記事が17日の紙面に掲載されました




■収支報告

※本会は懇親会のため、稲子会収支として取扱いました。ご了解下さい。※
支出 収入
飲食費 32,700
稲子会今回繰越 17,809
会費 16,000
カンパ 11,500 萩谷さん、春名さん
稲子会前回繰越 23,009
50,509 50,509

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